化粧品の基本的な構造2
前回は、
化粧品の基本的な構造1の
①ベース成分と②機能成分
について説明しました!
今回は、前回の続きである
化粧品の基本的な構造2の
③香料・色素成分
④品質保持成分
について説明していきたいと思います
③香料・色素成分
③香料
化粧品に香りをつける
心理的に良い影響を与える
製品の付加価値を上げる
原料臭を隠すため
に配合されています
種類としては
天然から抽出する天然香料
化学合成で作られる合成香料
とそれらを
調香技術で調合した調合香料
からなります
無香料は、
香料を配合していないため、
原料そのものの匂いがします
そのため、匂いがしないと言う
意味ではないので注意が必要です
③色素
皮膚や髪に好みの色彩を与える
肌の欠点を目立たなくさせる
化粧品自体に色をつけ
外観を良くし
商品的価値を高める
ために配合されています
種類としては
大きく3つに分かれます
◯無機顔料
水や油に溶けない色材のこと
中でも有機物を含まないもののこと
メイクアップ化粧品の着色剤に必須
粉体基材として配合されている
◯タール色素(有機合成色素)
色が豊富で鮮やかに発色するため
メイクアップ化粧品の着色剤に
広く使用される
◯天然色素
動植物、鉱物などから抽出される
着色力、耐光性、耐薬品性
が弱いため安定供給が難しく
価格が高いことから
合成色素を使用する
機会が増えている
ただ、安全性が高いため
天然・オーガニックなどの
化粧品が増えたことにより
需要が高まっている
④品質保持成分
品質を保持するために入れる
成分なので名前の通りです
酸素によって酸化しやすい成分の
酸化を防ぐためのもの
よく使用される成分
トコフェロール類
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)など
◯防腐剤
化粧品を微生物から守るためのもの
よく使用される成分
メチルパラベン
エチルパラベン
フェノキシエタノールなど
◯pH調整剤
化粧品の酸性、アルカリ性
を調整するためのもの
人間の肌は、
pH4.5〜6.0に近い弱酸性
と言われていて
この数値から離れるほど
肌刺激が強くなります
そのため、
化粧品のpHを調整する
必要があります
よく使用される成分
水酸化K
水酸化Na
クエン酸など
◯高分子
化粧品に対して粘度をだすためや
感触向上、保湿など様々な目的で
配合します
よく使用される成分
カルボマー
キサンタンガム
ヒドロキシエチルセルロース
◯キレート剤(金属封鎖剤)
金属イオンによって
化粧品の劣化や品質低下
を防ぐもの
よく使用される成分
EDTA-2Na
ポリリン酸Na
長くなりましたが、
以上で説明を終わります!
難しそうな名前の成分は
肌に悪いイメージを持つ方が
多いかも知れないですが
必要だから配合している
場合が多いです
そのため、
◯◯フリーという言葉が
必ずしも良いものとは
限りません
見た目やキャッチフレーズに騙されず
自分に合った化粧品
を手に取りましょう!
次回は、
成分表示の見方について
説明していきたいと思います!
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。